「産後 奥さんがいつもイライラしている」
「子供を産んだら 穏やかだった妻が変わってしまった」
と、悩んでいませんか?
産後クライシス、産後鬱…という言葉があるように、
出産後の女性は様々な要因で精神のバランスが崩れがちです。
産後の女性の体には何が起きているのか?
旦那さんにどうして欲しいのか?
ワンオペママ歴4年の筆者が、旦那さんにやってもらって嬉しかったことや、
逆にイラっとしたポイントなどをお伝えしていこうと思います。
健やかな夫婦関係を守るために、少しでも参考になれば幸いです。
なぜ産後の女性はイライラしているのか
なぜ産後のママはイライラしやすいのでしょうか?
ホルモンの影響、慣れない育児の疲れ、眠る事も食べることもまともに出来ない日々。
産後のボロボロな身体でも休む暇を与えてもらえません。
さらに話が出来ない赤ん坊と2人で過ごす孤独な生活を何か月も送る事になります。
赤ちゃんとの生活は、決して楽なものではないのです。
ホルモンの影響
「ホルモンの影響」ってよく聞くけど、結局どういうこと?
と、いう方もいるかと思います。
まずは「エストロゲン」
女性ホルモンの一種で、女性は妊娠中にこのホルモンが少しずつ増加しますが、
出産が終わると急激に減少します。
このホルモンの急激な変化により、不安感や孤独感を感じやすくなります。
そして「オキシトシン」
こちらは愛情ホルモンと呼ばれるものですが、
反面 攻撃性が増加する作用も兼ね備えているので、
わが子の敵だと感じる相手や、育児を邪魔する人間に対して苛立ちやすくなります。
参考文献:「ママは悪くない」
身体が完全に回復していない
見た目には分からないものですが、出産というのは身体に大きなダメージを与えるものです。
赤ちゃんを育てるために大きく育った胎盤が、出産と同時に排出されます。
それにより子宮内に、30cmほどの大きな損傷を受けているのです。
産褥期にしっかり養生する必要があるのはこのためです。
さらに、個人差はありますが、
赤ちゃんをお世話することにより腱鞘炎、腰痛、肩こりに悩まされたり、
産後も身体の不調を訴えるママは少なくありません。
そんな中でも、産まれたばかりの赤ちゃんを24時間お世話し続けているのです。
睡眠不足
ママは寝る間も惜しんで赤ちゃんの世話をしています。
睡眠不足って、本当に精神的にやられます。
では、何故そんなに眠れないのか?
赤ちゃんとの生活はどのように送っているのでしょうか?
下の画像は実際に息子が赤ん坊だった時の育児記録です。
母マークは授乳にかかった時間です。
深夜問わず、1日中、 授乳やオムツ交換をしているのがお分かりいただけるでしょうか。
授乳が終わっても、赤ちゃんがすぐに寝てくれるとは限りません。
寝かしつけに1時間かかる…なんていうこともザラです。
さらに、料理や洗濯もしなければならないので、
本当に休む暇もなく1日が終わっていきます。
上の画像は息子がまだ新生児期(産まれて1ヶ月以内)の記録ですが、
成長するにつれて寝ている時間も少なくなりました。
もちろん 赤ちゃんにも個性があるので、新生児期など関係なく
よく寝る子、昼夜問わずなかなか寝てくれない子、様々です。
自分の時間が一切ない
上記のお話では、ママには時間がないことをお伝えしてきました。
トイレに行くことすらままならない状態なので、
気分転換したくても、その時間を持てないのです。
むしろ食事すらまともに食べられないママだって少なくありません。
私の旦那さんは忙しい人ですが、
それでも育児が大変な時期は「好きな食べ物をスムーズに食べる時間」があるだけでも、
羨ましかったこともあります。
新米パパがやりがちな”地雷”
この記事を読んで下さっているあなたは、きっと
「奥様のために何か出来ないか?」と考えている優しい旦那さんなのだと思います。
それでも、無意識にやっていたことが、
些細なイライラのきっかけとなってしまう事もあるのです。
<パパがやりがちな地雷>
・育児に参加しない
・自分のことすら奥さんに任せっぱなしにする
・「家にいて楽でいいな」などという暴言
・寝ている子供を起こすような行動
(仕事から帰ってきて寝ている子供に触る、子供が寝ているのに大きな音を出す等)
パパが出来る事
では家事や育児で疲れてイライラしているママに、
パパは何をすればいいでしょうか?
基本的には以下のような事が挙げられます。
・育児に参加する
・子供に興味を持つ
・話を黙って聞く、労いの言葉をかける
・ママに睡眠時間や、1人の時間を作ってあげる
・自分のことは自分でやる
・家事を分担する
育児に参加する
子供はあなたと奥さん、2人の子供です。
2人で育てる尊い存在です。
とはいっても、日中はママが赤ちゃんを見ているので、
ママなりのやり方が確立されている事も多いでしょう。
下手に手を出して怒られてしまった…という経験もあるかも知れません。
それでもオムツ替えや、
ミルクを飲んでいるならミルクの作り方から哺乳瓶の洗い方、消毒の仕方
早めに帰宅出来るのであればお風呂の入れ方、
少しずつ覚えていきましょう。
ママがオムツを変えていたら、使用済みオムツを片付ける。
飲み終わった哺乳瓶を洗う、など補助にまわってくれるだけでも助かります。
リビングに戻ってきたら、
テーブルに使い終わった哺乳瓶がそのまま置いてあった時は
かなりイラっとしました。
(旦那さんはテレビ見ていた)
話を聞く、労いの言葉をかける
最近、奥さんとお話出来ていますか?
正直 奥さんの方も疲れているので話す暇もなく、
早々に寝てしまうこともあるかと思います。
それでも時間がある時は
「今日はどうだった?」と、子供の様子を聞いたり、
逆に奥さんの方から「ちょっと聞いてよ…」と話を振られたときは、
変にアドバイスをしようとせず、黙って「大変だったね」と聞いてあげましょう。
ママにとって、子供のことを気軽に話せる相手はそう多くはありません。
ちなみに「どうしたらいいと思う?」等の問いかけがない場合は
ただ話を聞いて欲しいだけの場合が多いです。
また、何でもない時に
「いつもありがとう」という言葉と、ママの好きなスイーツなどを買って帰ってあげるのも
喜ばれると思います♪
寝かせてあげる
散々 しつこく言っていますが、
子育てをしている大抵のママは寝不足です。
そして寝不足ってイライラします。
パパも仕事で疲れているのは、ママも分かっています。
ですが休日のうち1日だけでも、ママがゆっくり休める日を作りましょう。
母乳育児の場合、授乳だけはママに任せるしかありませんが、
寝かしつけやオムツ替えなどは全てパパがやる…という日を作りましょう。
自分の事は自分でやる
家事が分担できれば良いですが、仕事が忙しくて帰宅が遅い人もいるでしょう。
そういう方は、
・ごはんは自分で温めなおす
・使った食器を洗う
・自分の衣類は自分で洗濯する
(これは家庭のやり方があるので人によりますが)
など、自分で出来ることは自分で行いましょう。
一番 分かって欲しいのは
パパが仕事で疲れているのは、奥さんもよく分かっていると思います。
それでも育児というのは一人で抱えるには体力的にも、
精神的にも大変なものです。
ホルモンに左右され、
睡眠時間も食事の時間も まともに取れず、
「なぜ赤ちゃんが泣いてるんだろう?」
「これで大丈夫なのか?」など、悩みながら
朝から晩まで一人で家事や育児をしています。
マジメなママ、誰にも頼れないママは育児ノイローゼや産後鬱になってしまったりします。
奥様を守ってあげられるのはパパであるあなただけです。
ただ ここに挙げた話はあくまで一例なので、
“あなたの奥さんの意見”ではありません。
「奥さんが本当に求めていること」は何なのか?は、
旦那さんであるあなたでしか、聞いてあげることが出来ません。
お互いが苦しくない方法を探そう
これまで色々と書きましたが、
パパも仕事でのストレス、疲労があると思います。
帰宅するのが深夜近くだったり、休日出勤が多い仕事だと、
手伝おうにも手伝えない、
自分にもそんな余裕がない…という事もあるかも知れません。
なので、パパが手伝えなくてもママの負担が減るように、
カットミールや宅配弁当を使うように勧めてみたり、
辛ければたまには一時保育を使ってもいいんだよ、と伝えてあげたり。
お互い、ほどほどに息抜きしながら
支えあって頑張りましょう。
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